Report2010
犬養道子代表より基金報告
難民支援協会からの報告
2010年 収支報告 

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Report [難民支援協会からの報告]

2010年の日本での難民申請者数は、11月中旬の時点で1,000名弱であり、過去数年と比べると若干減少傾向にある。しかし、長期化する難民申請手続きや世界同時不況により、困窮度が非常に高い難民申請者はむしろ増加している。加えて、難民申請者の生活費に関する公的支援も、2010年4月からの新規定により、原則再申請者は支援の対象外となった。このため、在留資格がないまま長期間不安定な生活を強いられている多くの再申請者が、唯一の公的支援である保護費を受給できず、より一層厳しい困窮状態に陥っている。また、支援対象になる難民申請者についても、保護申請から決定まで約4ヶ月間も待たなくてはならないのが現状である。

 このような状況の中、難民支援協会はこの1年間に、事務所や電話での法律・生活相談、外部同行、コミュニティへの支援等合わせて約11,000件の支援を難民に対して行った。(収容施設等への訪問を計43回行い、132名に対して支援)。また、生活面でも難民が自立した生活ができるように、就労支援ワークショップを実施、来日直後の難民に対してはシェルターの提供等の支援を実施している。

 医療面についても、難民からの相談が増加。これまで公的支援を受けながら通院していた難民も、上記新規定により保護費を打ち切られて通院を中止せざるを得なくなった。また、疾患についても糖尿病や椎間板ヘルニア、統合失調症等、長期的な受診を要する難民から多くの相談が寄せられた。緊急性が高く他に医療にアクセスする方法がない難民17名が、犬養基金のご支援により適切な治療を受けることができた。

ご支援期間:2009年12月〜2010年11月

対象者
受診内容
ご支援金額
1
A氏(男性、中部アフリカ出身) 内科受診
\16,140
2
B氏(男性、南アジア出身) 整形外科受診(3回)
\23,000
3
C氏(男性、西アジア出身) 内科受診(4回)
\56,630
4
D氏(女性、東アフリカ出身) 精神科、産婦人科(5回)
\47,050
5
E氏(男性、西アジア出身) 整形外科受診
\19,620
6
F氏(男性、南アジア出身) 呼吸器科受診
\11,790
7
G氏(女性、中部アフリカ出身) 産婦人科受診
\20,000
8
H氏と家族3名(南アジア出身) 内科、産婦人科受診(6回)
\117,375
9
I氏(男性、東アフリカ出身) 呼吸器科受診
\17,250
10 J氏と家族2名(西アジア出身) 内科、泌尿器科、産婦人科受診(3回)
\84,006
11 K氏(女性、東アフリカ出身) 内科受診(2回)
\16,720
12 L氏(男性、南アジア出身) 心療内科受診(2回)
\35,480
13 M氏(女性、中部アフリカ出身) 産婦人科受診(3回)
\31,940
14 N氏(女性、中部アフリカ出身) 産婦人科受診(2回)
\9,000
15 O氏(男性、北アフリカ出身) 皮膚科受診
\12,203
16 P氏(女性、東アフリカ出身) 整形外科受診
\22,330
17 Q氏(男性、南西アフリカ出身) 泌尿器科受診(2回)
\253,366
18 R氏(男性、南アジア出身) 呼吸器科受診
\139,209
19 S氏(男性、南アジア出身) 泌尿器科受診
\147,390
合計金額
\1,080,499

難民支援協会:辻井

 

 


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