Report2011
犬養道子代表より基金報告
犬養道子さんとの再会(松村氏)
難民支援協会からの報告
2011年 収支報告
平野委員長からの報告

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Report [難民支援協会からの報告]

写真提供−難民支援協会

 2011年の日本での難民申請者数は、11月上旬の時点で1,200名を超えており、過去最大の数値を記録している。本年は国連での難民条約採択60周年、日本の条約加入30周年という節目の年であるが、未だ難民申請者を取り巻く環境は厳しいものとなっている。このような中、難民支援協会(JAR)は2011年1月から10月までの間に、難民に対する事務所での法律・生活相談の支援を1,460件行った。また、継続する難民申請者の収容への取り組みとして、収容問題に取り組む国際NGOである国際拘禁連盟の代表を招聘し、他団体との協働の下、日本における収容代替措置の拡大を進めることに取り組んだ。

 また今年度は、3月11日に発生した東日本大震災被災者へのJARの活動に対してもご寄付いただいた。発災後すぐに、関東地方に暮らす難民の安否確認を行い、言葉が理解できず原発事故や計画停電に関する情報がわからない中、スタッフが直接難民の元に支援物資を持って訪問した(1都3県計22回)。一方で、自分たちの生活に対する不安にもかかわらず、「自分たちを保護してくれている日本社会のために」と被災地での瓦礫撤去等のボランティアを申し出る難民も多く、11月上旬までで100人を超える難民(申請者を含む)が、陸前高田市でのボランティアに参加した。現地で一緒にボランティアに参加した日本人大学生等からも、口々に難民と親しくなれて良かったといった感想が寄せられている。

 また、医療へのアクセスの問題も、引き続き難民にとっては大きな課題である。家族のほとんどが通院中で、高額の医療費に悩んでいるケースや、入国管理センター被収容中に体調を崩し、複数の疾患に罹っている難民からの相談が事務所に寄せられている。そのような状況の中で、犬養基金からの温かいご支援をいただき、JARが24名の難民に合計748,228円の医療費を支援することで、難民の医療へのアクセスを向上させることができた(残額1,251,772円については来年に繰越す予定である)。

■2011年の貴基金からの医療支援金支援内訳

対象者

受診科目

ご支援金額

1 A氏(男性、南アジア出身) 精神科(3回) \4,340
2 B氏(男性、東アフリカ出身) 循環器内科(2回) \28,203
3 C氏(男性、南アジア出身) 整形外科(2回) \7,020
4 D氏(男性、東南アジア出身) 内科 \13,140
5 E氏(男性、南アジア出身) 内科 \25,210
6 F氏(男性、南アジア出身) 内科 \6,800
7 G氏(男性、南アジア出身) 内科 \54,940
8 H氏(女性、南アジア出身) 内科 \5,080
9 I氏(男性、南アジア出身) 精神科 \2,430
10 J氏(男性、西アジア出身) 内科(4回) \18,940
11 K氏(女性、東アジア出身) 内科(2回) \379,237
12 L氏(男性、東アフリカ出身) 内科(2回) \8,780
13 M氏(男性、南アジア出身) 内科(2回) \19,590
14 N氏(男性、南アジア出身) 内科 \15,202
15 O氏(男性、南アジア出身) 内科 \8,840
16 P氏(女性、西アジア出身) 内科 \15,660
17 Q氏(男性、南アジア出身) 内科 \29,536
18 R氏(女性、東南アジア出身) 内科 \650
19 S氏(女性、南アジア出身) 内科 \25,500
20 T氏(男性、西アフリカ出身) 内科 \25,110
21 U氏(男性、西アフリカ出身) 内科 \1,240
22 V氏(男性、西アジア出身) 精神科 \16,150
23 W氏(女性、東アフリカ出身) 内科、婦人科 \28,320
24 X氏(男性、東アフリカ出身) 眼科 \8,310
    合計金額 \748,228

 

 


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