Report2012
犬養道子代表より基金報告
難民支援協会からの報告
2012年 収支報告
平野委員長からの報告

戻る


Report [事業報告]

◆2012年 犬養道子基金報告

 

基金ご支援の皆様へ

 本年度も間もなく年末を迎えようとしていますが、2011年に日本に難民認定を申請する人々の数が増加傾向を強め、過去最多の1,867人と、前年比665人の増加を記録しました。2012年に入りましても、この傾向が続いており、年末時点には2,000人を超えると予想されています。これに対応すべき難民認定手続きに関する法的支援、さらには「衣・食・住」に関する生活支援、さらには「医療支援」、「通学支援」等支援の質、量ともに必要性は高まるばかりでした。

 他方、基金に対するご寄附は、昨年からの繰り越しを含めますと、平年通りの水準を維持することが出来ました。その結果、困難な状況に対処するため、難民支援協会そして聖路加国際病院のご尽力に対する支援金の増加を実施することが出来ました。これもみなさまのご支援の賜物とあつく御礼申し上げます。

 今後とも、生活支援の内容に注目、たとえば日本語の習得における難易度の差による親子間の相互理解のむずかしさを軽減するような、親子の関係をあたたかにするような、ともに参加できる社会見学(たとえば築地市場の見学)などを実行できないか、と考えています。

これからクリスマスついでお正月と、家族単位の行事の季節。日本人は、とかく難民の人々に無関心になりがち。声を掛けることさえ忘れてしまう。難民の間に孤独感が広まり、自殺者さえ出てしまう。このようなことが起きぬように、わたくしたちが、難民に寄りそっていくよう努めたいと切に思います。

 そして、わたくしたちの基金らしく外に開かれた組織として、引き続きJRSとも、UNHCR等国連関係機関とも協力して、難民への支援を行っていきたいと考えています。

 善い新しいニュースは、基金が奨学生として難民支援協会とともに支援してきたヘイマー・テインウインさんが、日本人の男性の中に伴侶を見出され、結婚されることになりました。ほんとうにうれしく、おめでとうございます。皆さんとともに喜び、お祝いしたいと思います。

 以上、2012年のご報告を申し上げます。  心からの感謝を以って。

2012年12月1日    犬養道子

 


(C) Michiko Inukai Foundation