Report2016
犬養道子代表より基金報告
難民支援協会からの報告
2016年 収支報告
平野委員長からの報告

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Report [事務局より]

これからの犬養基金について

   

 犬養道子基金は、今まで原則として一年に二回、全員(9 名)参加の委員会を開いてまいりました。当委員会の通常の協議と致しましては、 @皆様からの御寄付の状況の確認、またその年に各団体に送金 する寄付金額についての意見交換と確認。 Aその年の海外難民支援の状況をJRSの年次報告書にて確認 し、日本国内の難民支援の状況については難民支援協会(JAR)からの報告をもとに確認し意見交換。 B秋の例会では一年間の各団体の寄付金の使用状況の確認と意見交換。 C犬養基金事務局の活動報告。 そのほか、重要な問題が生じた場合はそれに応じて委員長を中心に協議いたしております。

★海外支援については、以前のように犬養代表や委員が難民地(ルーマニア、ボスニアなど)に赴き、その状況を自分の目で確認して支援する、ということは諸々の事情により出来なくなり、ローマのイエズス会難民センター(JRS)のスタッフに頼らざるを得なくなっておりました。今までも当基金の報告書において皆様に御報告をして参りましたが、このJRSは世界中の難民を抱える国々の難民キャンプに会員 (イエズス会の司祭や指導者)を派遣し、食糧や物資を援助するほか、教育を一から始めるための学校設立、そのためのインフラ整備、教師育成のプログラムの設立、そして、子供・若者たちを集めて一から教育を 与えていく学校教育の実施、という活動を続けています。ご存知の方も多いと思いますが、このJRSは、 30年以上前に犬養代表自らがJRSの代表やスタッフに会って親交を結び、お互いに友情を積み重ねて 築き上げてきた、心から信頼できる組織であり、その連携は25年以上続いています。

★国内支援については、難民支援協会(JAR)ともうすでに10年以上の信頼関係を築き上げております。この団体は東京都新宿区に本部を置く1999 年設立のNPO法人で、日本UNHCR(国連難民高等弁務官駐日事務所)の事業パートナーとして、日本に様々な方法で辿りついてきたシリア、ソマリアなどアフリ カ諸国、また、ミャンマー、東チモール、バングラデシュなどのアジア諸国からの難民申請を希望する人々 をサポートする、国内で最も信頼できる団体です。
 当基金は以上の2つの団体を通して難民(特に教育)支援を続けており、皆様からの御支援を1円たり とも無駄には出来ないという思いから、この2つの団体に絞らせていただいております。そして、その強 い絆と信頼関係は一度も裏切られたことなく、ますます強くなっております。

★今後の難民支援協会との協力関係について  しかしながら、この数年、犬養代表の健康と高齢化、運営委員の高齢化に伴う問題が最も重要な緊急課 題になって参りました。
 犬養代表は現在、介護付きの施設にて快適に過ごしておられ、平野、松方(事務局)ほか委員は折々に 訪問し、様々な情報をお伝えし指示を仰いでまいりましたが、私達委員も高齢化し健康を損なうことが多 くなりましたため、それも難しくなってまいりました。
 そのようなことから、当基金の委員会では過去何回かにわたって将来の問題を議論し、約1年前からは、 犬養代表の御理解と御承認のもと、難民支援の継続を途切れさせないよう早急に具体化していくよう動き 始めました。
 まず、委員の高齢化に伴い、引き継いで頂く若い人達との協力体制を作るということが最も重要であり、 迅速な対応を迫られました。その結果、長年協力関係にあり、しっかりとした組織の難民支援協会の御賛 同と御協力を得て、「犬養道子基金」の名前を残しながら共に新しい形で難民支援を継続していくという方 向で準備を始めました。
 このことは犬養代表も以前から若い人達と一緒に活動したいということを再三述べておられ、今回の難 民支援協会との連携、そして将来はバトンタッチしていくということについては代表の御理解と御了承を 得ております。

★石川えり氏を運営委員に
 犬養代表と当基金の理念を引き継いで下さり、実行できるのはこの難民支援協会(JAR)のほかにはない と確信しております。そのため、まず本年11 月の運営委員会において難民支援協会の代表、石川えり氏 を委員としてお迎えし参加していただきました。これからは毎回、委員の一人として参加していただきます。

★今後のJRS( イエズス会難民支援センター) への支援について
 海外の支援先であるJRSには世界中の各国から支援金が集まっており、約10年余り前には当基金か らも多額の寄付(約1億円相当)を送っております。その利子を難民教育支援のために使っていただくこ とで、毎年の支援金は今後、徐々に減額する方向で考えております。ただし今後もJRSとの友好関係は 維持し、海外の難民状況についてはJRSを通して情報を集め、対応していきたいと思っております。
★収支報告を見て頂きますと、今年の収入の総合計は増えているかのように見えますが、これは緊急支援 として使いやすいようにとの委員会の決定により、定期預金の1,400 万円を解約したためです。皆様から の尊い御支援金は常に途切れずに頂いておりますが、それでも支援者の減少によって御寄付も減少傾向に あり、頂いた御寄付を有効に支援に回し、継続できるようにしなければなりません。そのために難民支援 協会のご協力をいただき、また、海外支援の内容も見直すということを決定いたしました。

皆様からの御寄付はまず第一に、現在最も必要と思われる、日本に辿り着いた難民申請希望者(今年は 上半期で約6000人に達しました)の支援のために有効に使わせていただきたいと思います。犬養道子 基金の活動と理念を引き継いで下さる若い難民支援協会の方達と連携し、将来的にはバトンを渡していく ことができますよう、これからできるだけ迅速に進めてまいりたいと思っております。

 皆様におかれましては、どうぞ御理解と御協力のほど、心よりお願い申し上げます。
 なお、難民支援協会について、難民支援協会の活動報告、難民支援協会の医療支援について、別紙をお 読みいただければ幸いです。

(運営委員会 委員長 平野鍾 事務局長 松方万里)

JRSのホームページ: http://www.jrs.net

難民支援協会のホームページ: http://www.refugee.or.jp

 

 


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